2007年03月31日

Saturday TomoBiz Article Vol.81(MLB Asian Division)

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Global MLB is on the horizon
--Tim Kurkjian (ESPN.com)

ノリ選手(中日)、開幕戦からやってくれましたね。
阪神は何で開幕戦に弱いんやろう?
大阪桐蔭、負けちゃいましたね。

そう、野球のシーズンです。
こちらアメリカでも今週末よりMLBの開幕です。

とにかく松坂選手への期待は日ごとに高まっています。
全国紙では様々な特集記事が掲載され、オープン戦登板時はESPN(スポーツケーブルテレビ)で放送。多くのスポーツ番組で今期の松坂選手の活躍が討論されています。

今年も沢山の日本人がMLBでプレーします。
楽しみ(アメリカに居るので特に)でもあるのですが、その一方でやはり日本のプロ野球のことが心配…。

90年代、野茂選手は皮切りに多くのトップ選手がMLBに「挑戦」してきた。しかし現在はすでに「通用する・しない」という感覚はないですよね。

WBC(ワールド・ベースボールクラシック)での日本チームの躍進からも日本人プレーヤーの質の高さは幅広く認知されています。
近い将来(すでにかも)、MLB経験済みの選手から、「レベルの違いはほとんどない」みたいなコメントが聞かれるでしょう。

このような状況でも一桁違う年俸の魅力にスター選手のMLB流出は続くか?それはNPB次第です。

ESPNマガジン記者、Kurkjian氏の最近の記事は非常に興味があった。野球関係のビジネスに関わる方には是非読んでもらいたいと思う。
http://sports.espn.go.com/mlb/asia/columns/story?columnist=kurkjian_tim&id=2766767

記事は元MLBチームの監督で現千葉ロッテマリーンズ監督・バレンタイン氏の日米双方の野球(現場・ビジネス)の見識をまとめた内容で、非常に的を得ている。

バレンタイン氏は「日本の企業は世界でもトップクラス。彼らはビジネスのノウハウを知っている。しかし、野球ビジネス(単体)のビジネスを知らない。」また「企業の宣伝としてチームという仕組みはチーム単体の黒字・赤字は大きな問題ではないのどろう」と。

しかし、選手の給料は球団の財政状況に直結するのである。
バレンタイン氏は球団が利益を出せない状況にあるのは以下の問題があるからと指摘する。
1.スタジアム
−テナントと言う立場でビジネス権利がほとんどない
2.TVライツ(放映権)
−各球団で権利を管理・ビジネスしているので、全体バーゲニングができないのと、テレビをマーケティングのプラットホームとして利用できない。
3.球団マーケティング
4.選手のマーケティング

どれもとても大事な観点である。

バレンタインは記事の締めくくりに、「日本のプロ野球はMLBアジアディヴィジョンになる日は近い」と予言している。

以前、レッドソックスが松坂選手を60億円で落札したというニュースが出たときに述べたのだが(Vol.62参照)、MLBがその気になれば、残念ながら日本のプロ野球を支配下にいれることはとても簡単なことです。きっとWBCを強引に開催したときのように、「本当の意味でワールドメジャーリーグを作ろう」みたいなことを言ってくるのでしょう。

WBCや今後開催されると予想されるクラブ世界一大会は大賛成です。(やり方には問題はありますが)

しかし、1リーグの発展・都合で、彼らの理想で、伝統ある日本野球が巻き込まれてほしくないという気持ちでいっぱいです。

日本野球がアメリカ野球に合わせる必要はさらさらない。現に日本選手の質の高さは実証済み。

世界に誇る企業を多く持つ日本。ビジネス力はアメリカにも負けません。スポーツという商品の特殊性を理解すれば、まだまだ発展の余地ありです。

日本のプロ野球が、本当の意味でMLBと肩を並べ、お互いがお互いのリーグの発展に協力しあい、競争し、また野球全体の発展を考え、お互い成長していける関係であってほしいと願う。

そんなこんなですが、野球シーズンです。今年もすばらしいプレーを沢山みせてくれることを楽しみにしています。


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2007年03月30日

視野を広げる

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「慣れないことはあまりやるべきではない、いや、何事も挑戦。この経験を楽しめばいい。」

ということで、医科学研究会につづき、今月、僭越ながらもう一度、講義をやらせていただいた。

今回お話を頂いたのは、新潟にあるJAPANサッカーカレッジという専門学校。 →http://www.cupsnet.com/index.html

そして講義をさせていただいのはこの学校でサッカービジネスを学ぶ約40名の学生の皆さん。サッカー
当然、将来は皆、サッカー関連のビジネスの現場で働くことを目標にしているとのこと。そして、その中にはホペイロ志望の学生もいる。

「何ゆえ、サッカー関連の専門学校から?」

と思われるかもしれないが、この春休み期間を利用して、サッカービジネス科で学ぶ皆さんは研修目的で関東近郊のサッカーチームなどで研修を行ったり、その一環で、サッカーにとらわれず広くスポーツに関わる人達を講師として招いて、スポーツビジネスに関わるための視野を広げるという目的から自分にも声をかけていただいた。

もちろん今回の講義の内容は「エクイツプメントマネージャーについて」

これまで何度かこの内容でお話させていただく機会はあったが、アメフトにおけるエクイツプメントマネージメントという観点からの話だった。

お話をいただいてから、色々話す内容を考えていたが、一つは広くスポーツにおけるエクイツプメントマネージャーとしての仕事について話すことと、もう一つはアメリカンフットボールというサッカービジネスを専門に学ぶ彼らにはある意味、未知のスポーツにおける自分のアメリカでの実体験をお話することで、この研修の「視野を広げる」という目的にかなうのではないかと考えた。と、同時にアメリカンフットボールについて知っていただけることにもつながると思った。

自分自身、そもそもサッカーとは無縁ではない。前回のブログでも書いたがエクイツプエメントマネージャーを知るよりも前に知って興味を持っていたのが「ホペイロ」だったし、つい最近その現役ホペイロにお会いしたばかりでもある。
そして、約3年半、サッカーショップとしても有名な某小売店で自ら働いていたわけで、アメフトのキッカーがはいているサッカー用のスパイクを見ると「あ、※コパムンはいている。」とかフッボールのフィールドで懐かしさへ覚えてしまうこともある。
※アディダスのサッカースパイク「コパムンディアル」のこと。プーマ「パラメヒコ」と並ぶ名品。(独断ですが・・・)

余談になったが、講義の時間は90分。サッカーでいえば丸々1ゲーム。
ペース配分乱れて、後半はバテバテ・・・

内容としては、
■スポーツ小売店での経験
■エクイツプメントマネージャーについて
・概要
・アメリカでの仕事内容
・アメリカと日本の現状
・エクイツプメントマネージャーの可能性
という流れで、コロラド大学やアリーナフットボールで経験した内容を伝え、現在、日本でどのように関わっているか、そして日本でのエクイツプメントマネージャーという仕事を認知、普及させるためにどのようなことを考え、行動しているのかをいっぱいいっぱいになりながらお話させていただいた。

ということで無事に講義を終えたわけだが、先述したようにこの講義をするにあたり、あらためて自分自身、
「エクイツプメントマネージャーって?」
ということを考える時間をもらったような気がする。
前回のブログでも書いたがその答えを見つけ出すことは簡単ではない。
それでも、今回の講演会の主旨でもある「視野を広げてみること」にまた「気づき」をもらったような気がした。

そして、講義の最後に紹介させていただいたAEMAの言葉。

THERE IS NO FINISH LINE

自分もまだまだ、視野を広げて、かつ貪欲にエクイツプメントマネージャーという仕事の可能性に向き合っていかねば。

JAPANサッカーカレッジの学生の皆さん、スタッフの方々、この度は私自身も大変、貴重な経験をさせて頂きました。
お互いに日本のスポーツをよりよくしていけるよう頑張りましょう! この場をかりて御礼申し上げます。

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2007年03月27日

物事を学び取るってこと。

この仕事をしていると物事を教えるってことが非常に高尚なことであるということを感じます。我々物を教える人間には、教わる人間の人生をも変える力があると思います。まあ、当然影響を受けない人もいるんでしょうが、確実に少しずつ影響を与えている人もいるわけです。
そんな仕事に携わる自分として、最近物事を学び取る3フェイズについてよく考えます。

伝:すなわち情報を得ること、物事を知ること。
教:物事を自らに幾度となく刷り込むこと。まさに自分の意見と交じり合うくらいにこの情報を刷り込むことが物事を自分に教え込む上で必要であると考えます。
覚:すなわち覚醒すること。物事を幾度となく刷り込むこんでいくと、あるとき突然いろいろなものの相関性、その真の姿が見えてくるときがあります。それを得ることによって、新たなる情報への欲求が高まり、それを用いてまた、覚醒する。

この3段階を経ることによって、物事の本質的な姿が見えてくると思うわけです。これには時間がかかります。だから、物事を学んだりする上で専門性がある程度必要になってくるわけです。しかし、逆にこのプロセスを経ることでまったく違うエリアのことが見えてきたりすることがあります。

今の教育は”伝”の乱発と偽りの”覚”の組み合わせであると思います。情報の量が問題なのではなく、持っている情報の関連付け、そして、その情報がもたらしている臣の姿を知ることが非常に重要であると考えます。
posted by bigmasa at 14:44| Comment(0) | TrackBack(0) | BIgmasa | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月26日

ホペイロとの対話

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日本でのエクイツプメントマネージャーの将来的な普及を考えた時、真っ先に思い浮かべる存在がある。
「ホペイロ」である。
以前、サッカーの専門誌で読んだJリーグで活躍するホペイロのことをこのブログでも書いたことがあるが、先日、Jリーグで活躍する現役のホペイロの方を訪ね、お話することができた。(リーグやチームの規定があるとのことでチーム名や実名は紹介できないのであしからず。)

そもそも、自分自身、エクイツプメントマネージャーの存在を知るより前に知っていたのが、ホペイロの存在。

Jリーグではリーグが発足した当時、いち早くブラジルからプロのホペイロを招聘したのが読売ベルディ(現東京ベルディ1969)。日本リーグ時代からブラジル色の強いチームであり、カズ選手をはじめ、ブラジルでのプロ経験を持つ選手も多かったことから、選手がプレーに専念できる環境作りの一つとして選手のスパイクなどの手入れ、管理を専門に行うホペイロの存在が不可欠だった。
その当時のサッカー専門誌に出ていたカズ選手の記事にもしばしばそのブラジル人ホペイロのことが出てきており、現在サッカー界ではホペイロ=用具係としてJリーグでも認知されている・・・

と、言うぐらいの自分の認識であったが、その存在は知られている一方で、その普及という点ではまだ、リーグにおいてもばらつきがあるということを今回の訪問の中で知った。

プロスポーツとして成熟している感のあるJリーグでも必ずしもホペイロ、あるいはエクイツプメントマネージャーが当たり前にようにいる環境ではないということだが、その理由のひとつに「自分で使う用具の手入れ、管理は自分で行う」という習慣があるのではないかと思う。
アメフトのあるチームでも聞いたことがあるのだが、「用具の管理を全て任す」ということが選手に受け入れてもらえるかというのが、実はポイントになるのではというヒントをもらったことがある。

「用具を大切にする」という習慣は用具を使用するほとんどのスポーツでは当たり前のことだが、それを「個人」でやるか「専門家」に委ねるか、それを「正誤」を判断基準にするのは難しいと思う。

特に「プロ」のように選手はプレーに集中する環境が必要とされるところでは個人の用具の管理さえ「プロ」に任せることは合理的な考え方だともいえるし、アメリカのように選手の立場がプロではないカレッジのようなところでも同様の環境があることは、自身が経験した中で、本当に驚いたことの一つであり、それを見て、日本のスポーツにもこのような環境を作っていきたいと思ったのが、今もこうして活動を続けている理由だ。

こんなことをあらためて考えることも今回の訪問でYホペイロと話した時に感じたことだが、もう一つ改めて「気づき」をもらったのが「日本におけるエクイツプメントマネージャーとは?」という大きな「?」だった。
「存在意義」「必要性」・・・

Yホペイロ自身もスペインのプロチームでホペイロの仕事を学んで帰国後、現在のチームに採用されたということだが、先述のように初めから選手全てが「ホペイロ」としてその仕事を受け入れてくれたわけではなく、スペインで学んだことをベースに今のチームでのホペイロとしての仕事を構築していったということ、そして、他チームのホペイロにも色々、聞きながらチームにとって良くなることは取り入れたというところは素直に勉強になった。

前回のアイスホッケーのKエクイツプメントマネージャー、そして今回お会いした頂いたYホペイロには尊敬の念とともに多くの「気づき」をもらった。

自分自身、いい意味で彼らに負けないぐらいの気持ちで、もっともっとエクイツプメントマネージャーという存在にまっすぐに向き合わなければいけないと思う。


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2007年03月24日

Saturday TomoBiz Article. Vol.80 (Players)

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MARCH MADNESS
--The Nickname of NCAA Men's Basketball National Championship Tournament

3月の中旬から4月の上旬にかけ、アメリカのスポーツ界の注目は一つのスポーツに集中する。

それは男子大学バスケットボールの全国大会トーナメント。
愛称[March Madness]。

本年も変わることなく盛り上がりを見せていて現在ベスト8のイスを争い連日熱戦が繰り返されている。

我がルイビル大学はトーナメント出場の常連である。しかし本年は2回戦ですでに敗退し今シーズンのスケジュールを終了した。

とても残念だったが、その試合の観戦からに再認識したことがある。(スポーツビジネスの観点)
それは選手の重要性。

ルイビル大の今年のバスケチーム、スター選手が不在で4年生のロースターがたった一人という非常に若いチームであった。当初ファンの期待も例年以下であった。しかしリーグ戦をこなすうちにチームができあがっていく。そして一年生の一人の選手が頭角を現す。将来のスター選手と評価され、チームも彼を中心に快進撃。

全国大会の2回戦、相手は格上のチーム。しかしこの一年生の大活躍で終始リードで試合は進む。が、残り一分の時間帯を迎えて逆転の応酬で超接戦となる。そして試合のポイントを迎える。残り数十秒を残して1点差を許すも、2本のフリースローを得る。そしてシューターはこの一年生。彼はこのゲームそれまで15本のフリーシュートを15本完璧に決めていた。この瞬間、ルイビルファンは勝利を確信したに違いない。

しかしこれがスポーツ。彼はこの場面で2本のシュートを両方とも失敗。そしてタイムアップ。

彼は泣き崩れる。試合後のインタビューも18歳の少年、涙をこらえながら答えているシーンが全国放送に。


スポーツビジネスの観点からなぜこのゲームに選手の重要性を感じたかと言うと、やはりスポーツのゲームを商品として事業を展開している組織やチームにとって、選手はとても重要な存在だということを再認識したことである。

個人的には選手がビジネスの中心と考えられがちな現状には賛成しない。それは、選手は商品を生産するうえでひとつの大切な資源であるだけだからである。他にも必要不可欠な資源があることを忘れられがちということに疑問を感じる。

しかし、選手が重要なことも間違いないですよね。選手は商品の生産に参加するだけじゃなく、結果にも大きく関わることになる。つまり、消費者と直接コミュニケーションをとる立場にあり、彼らの一投一打、その表情、そのコメントにファンは一喜一憂する。

今回の彼の勝敗を決めるフリーシュートの失敗を誰が責めるだろうか?彼のひたむきなプレーに歓喜し、彼の涙に感動するのである。そして来年必ずファンはまたチームに帰ってくるのである。

スター選手を作りだすことが大切なのではない。目標の達成にむけ選手を教育し、レベルアップできる場を提供してあげればいいのである。スター選手は自然にでてくるものである。

選手は観戦スポーツ事業ではガソリンであり、エンジンでもあるのである。



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2007年03月17日

Saturday TomoBiz Article Vol.79 (Promotion-Publicity 2)

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"The people will believe what the media tells them they believe."
-- George Orwell

前回からの続きでPromotion Mix の一つ、Publicity の話です。
要は外部組織とのコミュニケーションのことなんだけど、これとマーケティングとどう関係があるのでしょう?

販売促進の一手段であるパブリシティーは、商品と消費者をつなげるコミュニケーションの手段として用いられる。商品の宣伝という点ではアドバータイジング(広告)と同じような役割を担っているといっても間違いではない。

しかし大きな違いが存在する。
広告活動は、自組織主導ですべてのプロセスをコントロールすることができる。宣伝媒体の価値にもよるが、比較的高コストが発生する。

それに対してパブリシティーは情報を第3者へ提供し、それらの第三者の判断のもと、それらの情報が消費者のもとに発信される。広告活動と比較すれば、断然低コストで済む。

第3者とは外部組織のすべてがあたるが、簡単に理解しやすく、また特に大事になってくるのがメディアの存在である。

彼らの仕事は消費者(一般市民)に生きた情報を提供することである。常に情報(ネタ)を探っている。

前回提示した例から、新作映画の関係者試写会も、競技場での記者席も、イベント事の記者会見も、みんなこのような第3者(特にメディア)への情報提供の場であり、これらの人たちを通じて消費者へ商品の情報提供を行うというのが狙いである。

アメリカのスポーツ組織のパブリック・リレーションは非常に積極的である。自らどんどんストーリーを作成し、外部組織へ提供する。もちろん価値のある情報を作成しないと取り扱ってもらえないが、内部の人間だから作成できるストーリーというものは、多くの場合貴重なものなのである。


パブリシティーのわかり易い例を一つ。
アメリカ最大スポーツイベント「スーパーボウル」(アメリカン・フットボール)に海外からのスポーツ記者の取材申請が殺到すると言われている。NFLは数に限定があるクレデンシャル(取材許可書)を近年ターゲット市場(ヨーロッパやアジア)からの記者へ多く振り分けていると言う。なぜだろうか?

答えは簡単です。これらの記者は彼らの経費でイベントの内容をその国で情報という形で「宣伝」してくれているのです。クレデンシャルを提供するだけで、すべてのイベントをカバーしてくれるこれらのメディアの存在はNFLにとってはとても大事で、かなりのマーケティングの効果を持つことになるのである。


しかし一点注意すべきところがある。
上記のように、第3者の経由して消費者へ情報を提供するというのがパブリシティーである。よって情報を最後の段階までコントロールできないということが生じる。

第3者(特にメディア)は自分達でネタを探し、自分達の価値観で情報をマーケットへ提供する。情報源のスポーツ組織は本来伝えたい情報が消費者に伝わらない可能性を考え、そのような事態に常に対応できる態勢を整えておくべきである。



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2007年03月10日

医科学研究会

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先週の日曜日、無事に日本アメリカンフットボール協会
医科学研究会での講演を終えた。
今回で11回目を迎えるこのプログラムだが、シーズンが
いよいよ始まる前に「選手への安全対策」という側面から
スポーツドクター、トレーナー、S&Cコーチなどが講師として
それぞれのテーマで講義を行うというスタイルである。
このプログラムの参加者もアメリカンフットボールの現場で
実際にチームドクターやトレーナーとして活動する方々が
ほとんどである。

そのプログラムだが、午前から昼休みを挟んで16時ごろまで
以下のようなテーマに分けられ、それぞれ講師が講義をして
いく。
【上肢(肩、肘、手)の外傷】
【内科的問題・栄養】
【重大事故の現状と対策】
【重大事故の予防】

このように大きく4つに分けられたテーマの中で今回自分が
話をしたのは最後の【重大事故の予防】というテーマの中で
「防具管理と安全対策」という面から講義をさせて頂いた。

「医科学研究会」という名前からして、エクイツプメントとの関連性はあまりピンとこない人も多いと思う。
実際に、アメリカンフットボールにおいて傷害が最も起こりうる原因はプレー中や練習中の直接的なコンタクトによるものが多い。

他の講師の話を聞いていて、肩周りの怪我の発生の原因や、脳震盪
をはじめとする頭・頚部外傷予防のための現場での取り組みは、こうしてじっくり聞く機会はあまりなかったので興味深く聞いた。
肩の外傷の講義をしていたある先生がそのお話のなかで、「防具をつけているアメフトはその安心感から、逆に怪我をするようなこともある。同じコンタクトスポーツでもラグビーは防具をつけないので、受身を取るのがうまくその違いが怪我の頻度の違いにあらわれる側面もある」ということを話していた。

その話を前提として自分も内容を考えてきたわけではないが、「直接的なコンタクト」「防具をつけていることの安心感」プラス「防具の不整備」に起因する重大事故も、安全対策として十分ケアする必要があるということが自分の話す大きなテーマとなった。

その中でも少し掘り下げて話をしたのが、「防具メンテナンス」について。

エクイツプメントマネージャーの仕事の一つとして、防具メンテナンスがあることはこのブログのはじめの方でも書いたが、エクイツプメントマネージャーが選手に「安全に」「快適に」そして「かっこよく」プレーしてもらうために責任感を強くもって取り組む仕事だということを、アメリカにいた時強く感じた。

そして今回の講義の中で一番伝えたかったことは、防具を専属で管理するエクイツプメントマネージャーが現在はいない日本でも、「意識」をしていけば十分な安全対策としてのメンテナンスは可能だということ。
「ゲーム前にもう一度、ヘルメットのネジを締めなおす」
「ショルダーパッドの紐がしっかり結ばれているか、確認する」等々。。。
特別な工具、施設がなくともできる「メンテナンス」はいくらでもある。

いろいろな面で「最先端」のものが導入されることの多いアメリカンフットボールであるがエクイツプメントマネージャーあるいは選手自身の手で行われるメンテナンスは、昔も今もそしてこれからも変わることはないと思う。
そしてそこには「気持ち」が込められている。

エクイツプメントの面から言えば、防具の進化も安全対策とともにある面が大きいが、完璧な防具というのはないのが現状。

一番の安全対策になるのは、選手自身の意識もそうだが、その選手をサポートするトレーナーやスポーツドクターをはじめとするチームスタッフが連携して今回得た情報などを共有して、現場で役立てることなのだろう。そこに、エクイツプメントの側面からも役立つ情報が発信できるようより頑張っていかねばと思う。

今回の機会もそうだが、これからも色々な形で伝えるを努力をしていこう。
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Saturday TomoBiz Article Vol.78 (Promotion-Publicity)

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"Good advertising does not just circulate information. It penetrates the public mind with desires and belief."
--Leo Burnett

プロモーションMIXの4つ目です。
“Publicity (Public Relation)”
-外部組織とのコミュニケーション-

これってなんでしょうか?
日本の会社のポジションでいえば「広報」がきっとこの仕事をしてるんだと思います。

しかし、広報活動とマーケティング、特にプロモーションとどんなつながりがあるのでしょうか???

以下の例を考えていみてください。
1)新作映画が一般に公開されるまえに関係者だけの試写会って行われますよね?あれってなんで???

2)野球やサッカー場、他ほとんどのスポーツ施設で記者席ってありますよね?あれってなんで???

3)何のイベント開催が決まったときなんかに、記者会見って行われますよね?あれってなんで???


これらの問題の答えをすぐに見つけられた人、そして広告活動(アドバータイズメント:vol.68 参照)との違いを指摘できる人はpublic relation のプロ、もしくはプロ予備軍ですね。


詳細は次回へつづく。
posted by tokuyama at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | Tokuyama | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月03日

医科学研究会前夜

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ちょっと大げさなタイトルだが、明日、兵庫医科大学で行われる日本アメリカンフットボール協会主催の医科学研究会に講師の1人として参加することになった。

要するに、前日、ちょっと緊張気味なのである。

まあ、それはさておき、エクイツプメントマネージャーの仕事と医科学研究会というのはあまり結びつきが分からない方も多いかもしれない。
実際に明日、お話をされる講師の方々はスポーツドクターやトレーナーが
ほとんど。

しかし、「安全管理」という面では大いに関係ありで、特に重大事故を防止する為には用具メンテナンスをはじめとする用具管理は欠かせない・・・

と、いうテーマで明日はお話をさせていただく。

このような機会もまた、エクイツプメントマネージャーという仕事を多くの人に知ってもらうチャンス。

コロラドで教わったこと、アリーナで経験してきたこと、それらを踏まえてメインテーマについてはもちろんだが、エクイツプメントに対する自分の思いもちょっと伝えられればと思う。
posted by hasegawa at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | Hasegawa | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Saturday TomoBiz Article Vol.77 (Promotion-Incentives)

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"Products are made in the factory, but brands are created in the mind."
--Walter Landor

プロモーションMIXの3つ目です。
“INCENTIVES” インセンティブ

サールスプロモーションとも呼ばれますが、これは一般に知られている商品の販売促進手段です。要は商品に付加価値をつけて消費者の購買意欲を高めようという目的です。
昔(今でも存在するのかな)、グリコのチョコレートを買ったらおまけがついてきました。今から考えるとすごいつまらないおまけ(インセンティブ)なんだけど、子供ごころに何か得をしたような気がしてつい買ってしまったのを覚えています。

一般的に知られているこのプロモーションにはそんなに深い説明はいらないでしょう。

最近のスポーツ界でのトレンドにはどんなものがあるでしょうか?
観戦スポーツではPremium Giveaway「プレゼントデー」は日本でも最近よく利用されていますね。“先着○○名様にチームロゴ入りハンドタオルプレゼント”ってやつです。
これって結構効き目あるのですよ。その他には、イベント中に行われる商品(賞金)コンテスト。バスケットボールのタイムアウトやサッカーのハーフタイムに行われるプロモーションで“お持ちのチケット番号○○番の方、おめでとうございます。ハワイ旅行プレゼントです”みたいなやつです。

スポーツ店へ足を運べば、インセンティブだらけですよ。例えば、商品の特徴をまとめたディスプレイ(POP)は消費者にとってはありがたい商品の情報提供源になる。近年多くのスポーツ店で商品のサンプリングが多くの商品カテゴリーで実施されている。昔はゴルフクラブくらいだったんだけど、現在ではランニングシューズまでもサンプリングすることができる。そして多くのスポーツ店でメンバーシップ制が用いられ、多くの商品クーポンやスポーツ観戦チケットなどが、ポイントが溜まるたびに提供される。

価格のプロモーションもある意味商品の付加価値に関わるものですよね。最近よく耳にするのは、“家族デー”とか“学生デー”などとあるゲームを位置づけ、これらに該当するファンに対してディスカウントするというものです。

ポイント:
1) すべてのインセンティブにはコストが発生するのは当然で、効果的なプロモーションにすべくしっかりとした計画が必要です(目的・手段・頻度 など)。ターゲットはコアファン(消費者)ではありません。ミドルユーザーやライトユーザーのレベルアップに利用されるべきです。
2) インセンティブにスポンサーがつく時は、スポンサーのメリットをしっかり提供できることが条件。

以下、Incentives の実例を一つ(アメリカプロサッカーチーム)
地元で有名な音楽祭を主催する組織をパートナーシップを組み、ある日の主催サッカーゲームのチケットを購入したファンに対して、その週末に行われる同音楽祭の無料チケットを提供するというもの。同様に音楽祭のチケットを購入した人に対して、次週に行われるサーカーゲームの無料チケットを提供。結果、双方のイベントは大盛況で、何より新しいターゲット層に商品の経験を提供できたと両組織は大満足したプロモーションだっということ。
posted by tokuyama at 14:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Tokuyama | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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