2007年09月29日

Saturday TomoBiz Article Vol.107 (emotional)

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Fans are the only ones who really care. There are no free-agent fans.
--Dick Young

スポーツという商品の消費には、消費者の感情が大きく関わりをもつという、一般の商品とは大きく異なる特異性がある。

観戦スポーツの場合、消費者は試合観戦を行うファンになるわけだが、その多くのファンは、チームや選手と心理的なつながりをもち、その感情が消費をコントロールすることが大いに存在する。

私の住むまちにあるルイビル大学のフットボールチーム、今年も前評判は非常によく、シーズンの開始を全国ランク9からスタートした。

昨シーズン後、チームのスター選手であるQBが、NFLの入りを先送りし、チームに残り、今シーズンのナショナル・チャンピョンシップを目指すとコメントし、ファンは多いに期待をもっていた。

シーズンが開始し、初戦、二戦目を勝利し、好調なすべりだし。落とし穴は三戦目であった。同じ州内のライバル、ケンタッキー大に、接戦の末、敗北。ライバルと言っても、ケンタッキー大は今年はランク外で、ルイビル大が圧勝するのではという前評判の中での敗北。ファンはかなりがっかりした。

ケンタッキー大との試合の翌月曜日、大学キャンパス内に、チームロゴ入りのシャツや帽子を着ている人はほとんどいない。これはスポーツファンによく見られる現象で、負けているものから、心理的に距離を置こうとする行動。つまり、チームシャツを着ないことで、ファンであることを隠しているのである。

そして先週、第四戦、格下のチームに絶対落とせない試合を向かえる。ファンは今後の連勝に期待をもち、チームを信じ、試合会場に駆けつけた。スタジアムは満席。

しかし、僅差で敗北。
ファンは落胆する。

その試合の翌月曜日、こんなにはっきりするものかというくらい、誰もチームのシャツを着ている人がいない。また、日頃はチームの話しがどこでも聞かれるのに、誰も話しさえ避けている様子が伺えた。


スポーツという商品はとてもユニークなものである。
そのユニークな特性を理解しない限り、ビジネスの成功は難しいであろう。


明日、2連敗後の5戦目が行われる。ナショナル・チャンピョンの夢は途絶えたといえる中、ファンは会場に足を運ぶであろうか?

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2007年09月22日

Saturday TomoBiz Article Vol.106 (Baseball)

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"Let me just leave you with this thought. You love the Sox, but have they ever loved you back?"
--Fever Pitch (US)

MLBのシーズンが大詰めを向かえている。
今年は、多くののディビジョンで、またワイルドカードでポストシーズン争いが激しく、非常におもしろい面白い展開である。

日本のみなさんにはお馴染みのアメリカンリーグ東地区はとくに面白い。レッドソックスが一時は2位以下のチームに10ゲーム以上の差をつけていて、圧勝の雰囲気だった。しかしここにきて、ヤンキースが猛追し、今日時点で2.5ゲーム差に接近。残り10試合程度。どちらがディビジョンを制するのであろうか???

さて、日本でもすでにニュースは入っていると思いますが、サンフランシスコ・ジャイアンツが、今シーズンMLBのホームラン記録を更新したボンズ選手と来シーズンの契約をしないことを発表した。

通常、このような偉業を成し遂げた選手はチーム(球団)にとっては宝の存在であり、本人が現役続行を望んだ場合、残留に向けて調整するものである。

またボンズは43才という高齢ながら、3割・30本はまだまだ期待できる選手であり、選手としてのバリューを考えれば、残留してほしいと考えるのが普通であろう。

この情報が発表された後すぐに、ESPNがクイックWEBアンケートを実施。とてもおもしろい結果が。

一つの州を除いたすべての州にて、野球ファンは自身の好意のチームには、ボンズの獲得をしてほしくない、ということ。


ボンズは未だステロイド疑惑の中にいる。
多くのファンは、ボンズのホームラン記録にも疑問を感じている。

スポーツの根本にあるのは、フェア精神。

これだけの実績を残し、まだまだ現役選手として魅力がありながら、このような状況となるのは非常に悲しいことである。

NEVER DRUG SPORT!!!





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2007年09月17日

フラッシュバック AEMAコンベンションB

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昨年のコンベンションリポート(参照:ブログ 2006年6月19日)でも報告しましたが、コンベンションの内容は
@ワークショップ
A展示会
B全体ミーティング/ディストリクトミーティング
Cメーカーレセプション
となっています。

今回のコンベンションは写真で振り返ってきましたが、最後となる第3弾は全体ミーティングとレセプションの写真と番外を。


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今回の出席者約450名が一同に集まる全体ミーティング。
壇上はAEMAプレジデントのマイク・ロイスター氏(テネシー大学チャタヌーガ校)


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ワークショップ後に行われるメーカー主催のレセプション。。。
エイクップメントマネージャーたちの交流の場。
それにしてもアメリカのEQマネージャー達は本当によく飲む。ビール


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プレーブック? ではありません。ワークショップで紹介された貴重なサンディエゴ州立大学のEQマネージャーマニュアル。
しっかりシステム化されているんですね。

もう3ヶ月前のことなのですが、こうして振り返るとやっぱり色々、自分自身も刺激になります。

現在は仕事の関係で、国内のアメフトチームの練習や試合会場に足を運ぶことも多いのですが、やっぱり目がいくのはチーム、選手が使用しているエクイップメント。

「どんなエクイップメントが今、使われているのだろう?」

「どんな風にメンテナンスをしているのだろう?」

先述のとおり、自身の刺激になることも多いのですが、こうして発信していくことも含め、AEMAで見たこと、聞いたことを日本の現場でもつなげていく。

やりがいがあります。

ちなみに来年のコンベンションは@ダラスです。

最後に久々となるAEMAスローガンを。

THERE IS NO FINISH LINE!



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2007年09月15日

Saturday TomoBiz Article Vol.105 (Griff)

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Dont look back. Something might be gaining on you.
--Satchel Paige

久々にReds(MLB)の試合を観戦してきた。
Redsは、今年もあっさり優勝争い、そしてワイルドカード争い、から離脱し、9月に入って消化試合に入った感じである。

そんな中、チームのスター選手、ケン・グリフィーJr.が、今シーズンは活躍を続けていている。(オールスターにも選出)

グリフィーは、600本塁打の偉業に向かっており、現在593本と、残り7本に迫っている。

観戦していて気づいたことがある。
ゲーム中のプロモーション企画のほとんどが、グリフィーに関わるものであったこと。

特に良かったのは、イニング間のビデオスクリーンを使ったプロモーションで、選手やコーチが、グリフィーの素顔にせまるコメントをするというもの。いろいろなおもしろ談話で、ファンを喜ばしていた。

もう一つは、この試合のターゲットに合わせたプロモーションである。この日は、学生デー(チケットディスカウント)で多くの学生ファンがいた。グリフィーが子ども(学生)の頃のフイルムが流され、グリフィーからの学生へのメッセージ。なかなか良いものであった。

他は、グリフィーの本塁打の軌跡や、ファインプレーなどの、プレーのフイルムが、度々紹介されていた。

まさしく、グリフィー一色の感じ。
ファンは試合観戦の他に、これらのプロモーションに満足気の様子だった。

消化試合の中、もちろん多くのファンの観戦目的は、スター選手の偉業達成を応援することである。

そのような中、チケットの購入を促進するため、チームは最善の方法でファンの観戦を促す努力をしているのである。

この日の観戦者数:25.668人

優勝の可能性のない今の状態では、十分の数字である。


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2007年09月09日

フラッシュバック AEMAコンベンションA

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AEMAコンベンション フラッシュバック第2弾は展示会編。

コンベンション2日目、3日目の午前中に行われる展示会はフットボール関連のメーカーがブースを出展。その数、100社以上。

フットボーラーにはおなじみのリデルやシャットなどいわゆるエクイップメントものからアンダーアーマーなどのアパレルはもちろんディケール、バック用のタグ、ロッカールーム内の衛生を保つバクテリア駆除用の洗剤(?)、エクイツプメントの在庫管理用のPCソフトなどなど。。
まさにソフトからハードまで、色々あります。
ここでもアメリカにおけるフットボールマーケットの大きさを垣間見る
ことができます。

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1社ずつ見ていくとかなり時間がかかります。ピンポイントで回ると効率的




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まずはおなじみリデルのブース


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ラッセルのブース

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「ロッカールーム」もあります


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EQルームには欠かせない整理整頓


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遠征用ガーメントからヘルメット収納用バックまでバックも色々


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「リコンディショニング」後のヘルメット
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2007年09月08日

Saturday TomoBiz Article Vol.104 (Gator-4)

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Do not let what you cannot do interfere with what you can do.
--John Wooden

3回にわたり、アメリカ大学スポーツ(フロリダ大学)の財政状況を紹介してきた。(Vol.101・102・103参照)

収入源であるフットボール・男子バスケボールの人気スポーツ、その他の多数のスポーツを含めて、最終の利益は約4億円ということ。

純利益4億円は本当にすごい。

日本の大学スポーツでは、ありえないですね。ありえないと言うより、考えれないといった方がいい。何故か?

それは、「学生スポーツ(教育の一環)にビジネス!」って逆風があるからです。

でも、ビジネスってなんでしょうね?私は決して、お金儲けがビジネスの定義ではないと考えています。

フロリダ大学の例でわかるように、フットボールやバスケットボールからのk巨額な利益は、その他の利益のでないスポーツの運営へとしっかり分配されています。つまり、大学はお金儲けの理由でスポーツプログラムを展開しているわけではないのです。

私のビジネスの根底にある不可欠要素は、そのビジネスに関わるすべての人たちが利益(注:お金だけと指すのではない)を共有できるスキームが存在すること。

以下、各利害関係者のサマリーと共に、今回のシリーズを締めくくるとする。

アメリカ大学スポーツビジネスから

選手−奨学金制度が整理されていて、スポーツという特殊スキルをもっていることにより学業の機会が与えられる。さらに、優れた、スポーツをする環境(施設や用具)が提供され、自身のスポーツのパフォーマンス向上が可能になる。

スタッフ−監督・コーチ、トレーナーなどのチームに直接関わるスタッフ、また、スポーツプログラムを運営するスタッフなどの、スポーツプログラムに関わる仕事が必然的に多く創造されることになる。これらの仕事の多くはステータスが高く、憧れの職業となることになる。

大学(学校)−全国展開されるスポーツから大きな広告効果が得られるのは言うまでもない。それに加えて、スポーツプログラムは、在学生・卒業生を団結させることができる、とても好都合な手段である。団結力は大きなサポートに変化するのである。

ファン−レベルの高いスポーツを手軽に身近に楽しめることができ、余暇の充実をはかる手段として利用できる。スポーツ観戦を通じて、家族や友達との関係の構築・向上を図ることができる。

ビジネス−たくさんの人が注目する大学スポーツは、ビジネスのポテンシャルが多く存在する。また、大学スポーツにはもちろん教育的要素は含んでいるので、企業としては、ビジネスとともに、社会貢献としてメッセージを送ることができる。

Win-Win-Win-Win-Win!
posted by tokuyama at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | Tokuyama | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月01日

Saturday TomoBiz Article Vol.103 (Gator-3)

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Sweat plus sacrifice equals success.
--Charlie Finley

前回、前々回とフロリダ大学のフットボール&バスケットボールチームの財政状況について話した。

フットボール:約28億円の純利益
バスケットボール:約2億円の純利益

つまり、2つのチーム合計で約30億円の利益をだしていることになる。

さて、この利益であるが、どのように使われているのであろうか?

アメリカの大学には、すべてのスポーツ活動を統括する機能をもつ部署:アスレチックデパートメントが必ず存在する。

つまり、それぞれのチームが別々に運営されているのではなく、アスレチックデパートメントがすべてのスポーツチームの管理・運営に携わっている。

フットボールやバスケットボールなどの人気スポーツからの利益は、他のスポーツチームへ分配され、他のスポーツプログラムの充実が図られているのである。

つまり、水泳や陸上競技などの、ほとんど収入のないプログラムであっても、施設が充実していたり、選手の奨学金制度が整っていたりするのである。

と、いうことで、フロリダ大学のアスレチックデパートメントの場合、すべてのスポーツプログラムを含んだ最終の純利益は約4億円程度である。

しかし、フロリダ大学のこれだけ最終利益がでるケースは逆にまれで、多くの大学ではブレイクイーブンが目標である。


次週:
Gator-4 最終回(まとめ)
posted by tokuyama at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | Tokuyama | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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