2008年04月30日

ロッカールームに欠かせないもの(余談)

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試合前のロッカールーム。

磨き上げたヘルメット、きれいに整えられたゲームユニフォーム、整然と並べられたスパイク、グローブetc...
エクイップメントマネージャーたちよって毎回、ゲーム前にがロッカールームのセットアップがおこなわれていく。

そんなゲーム前のロッカールームに用具や防具以外にも必ず準備をするものとして欠かせないものがあった。

「ガム」である。exclamation

防具、用具のセットアップが一通り終わると、最後に選手個々に割り当てられたロッカーに当日のゲームプログラムとともに2枚のガムを置いていくのだ。

「ジューシーフルーツ」「ミント」の2種類のガム。

初めてコロラド大学のエクイップメントルームに足を踏み入れた時、スポーツショップと見まがうほどの用具、防具の量に多さに只々、圧倒された。

そんな風景の中に最初は気づかなかったのだが、ゲーターレードのボトルが高く積み上げられた一角に、明らかにガムとわかるケースが置いてあることに気づいた。

しかも、大量に。。。

封の切られたケースからたまにエクイップメントマネージャーがガムを取り出し、噛んでいたので、誰かがもらってきたものを自由にとって噛んでいるのかと思っていたのだが、そうではなかった。

「大量のガム」がある謎を知ったのは、初めてコロラド大学でゲーム前のロッカールームのセットアップをした時。

先述のようにゲーム前には必ず、ロッカールームに選手用として用意する為だったのである。

それでは何故、ガムを用意するのか?

その効果の程は、定かではないが、ガムを噛んでリラッ〜クス、その
「リラックス効果」の為ということだった。

アリーナフットボールでエクイップメントマネージャーをしていた時にも、前任者が残していったゲーム前のロッカールームセットアップマニュアルに「2 Pieces of gum」と書いてあった。

また、NFL東京でアトランタ・ファルコンズのエクイップメントの手伝いをさせてもらった時にも、アメリカから運んできた用具、荷物の一画にガムがあった。
そして、このときは、2枚ではなく選手達がいつでも自由に持っていけるようにロッカールームの前にケースからばらしたガムを用意した。

野球をはじめ、スポーツを見ていると選手がガムを噛んでいるシーンをよく目にするのだが、ガムって実はスポーツシーンの裏側にはに欠かせないものだったりするのだ。

今回は、ロッカールームにまつわる余談でした。



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2008年04月26日

Saturday TomoBiz Article Vol.137 (R.I)

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" ... I realized that the secret to golf isn't how low you shoot when it's going good, it's how to make your bad rounds better."
--Notah Begay

「遼くん効果!視聴率、異例の大台10%突破!」

男子ゴルフツアーは石川遼選手のプロツアー参加でバブルのシーズンを向かえそうですね。

非常に危険なにおいがします。

それは、男子ゴルフ協会のマーケティングの戦略がまったく見えなく、とてもありがちですが特定の選手の人気にたよったものになっているのではないか、というところ。

石川選手は素質をもったすばらしい選手かも知れません。しかしすでにタイガーウッズのような世界のトップ選手になっているわけではありません。これからどんどん伸びていく可能性があるとても大切な選手です。

まず第一に、特定の選手がマーケティングの中心になれば、その選手のパフォーマンス次第でイベントの成功がきまります。

もし、彼が今後連続して予選落ちするようなことがあればどうするのか?もし彼がシーズンの途中で怪我をして戦列を離れればどうなるのか?両方の可能性はあります。

そして、その大きなプレッシャーは若い石川選手には今は良くても、すぐにマイナスに作用することはとても容易に予想できることです。今後世界へと可能性を秘めたゴルフ界の宝を、男子ゴルフ協会のマーケティングの為につぶされかねません。

特性の人気選手にたよったスポーツビジネスの展開は、本当に短期的な成長しか生み出さないし、多くのケースでその選手にマイナスに作用することになります。


近年そのマーケティング戦略の成果が実りはじめてきていて、今後もとても楽しみなスポーツ、「女子ゴルフ」の話しを次週。
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2008年04月19日

Saturday TomoBiz Article Vol.136 (Cowboys)

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The man who has no imagination has no wings.
--Muhammad Ali

ヤンキースのホーム球場:「ヤンキースタジアム」の新球場が来シーズンに向け建設中です。1,000億円以上という総工費をかけた大プロジェクトなんです。

スポーツマーケティングの観点から考えれば、スタジアムのクオリティーはとても重要であり、それはたくさんの学術研究でも明らかになっていること。

日本のスポーツ施設はまだまだ後進と言わざるをえません。


近年、アメリカでの新建設のスタジアムのクオリティーの高さは、建設費から伺えます。プロスポーツのホーム施設となれば、500億円以上は当たり前の傾向となってきている。

ニューヤンキースタジアムと同様に、2009年シーズン向け、新スタジアムを建設中なのが、ダラス・カウボーイズ(NFL)。こちらも1,000億円以上の総工費をかけた大プロジェクト。

人気トップクラスのスポーツチームであるが、ヤンキースのケースにない話題がこの新スタジアムに集中している。

スタジアムの「ネーミングライツ」。

ヤンキースは現在の名称である「ヤンキースタジアム」の継続を発表している。

一方、カウボーイズの新スタジアムのはネーミングライツの販売の交渉が日々慌しく行われている様子。

トップクラスの人気チームということに加え、トップクオリティーのスタジアムになることから、ネーミングライツの価格は史上最高額となることは必死とされている。

ちなみにこれまでの最高額は31年間で310億円とされています。

今月中にも正式な契約の発表があるのでは、という報道がされているので、どの企業がどんな価格でネーミングライツを購入するか、非常に楽しみである。

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新しい課題は・・・

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エクイップメントマネージャーとして現場での仕事をご無沙汰している一方で、スポーツの現場に携わる様々なスペシャリストの方々や、また、新たな知識や情報を仕入れる時間や機会には、周りの方々のご理解もあって本当に恵まれている。

そんな折、今後の新たな活動として重要な位置を占める一つになるであろう「課題」に出会った。

その課題とは・・・「フットベット」(インソール)である。足

一般的にはシューズの中敷=「インソール」という呼称で括られているが、既製品として販売されているものから、足病医学という理論に基づいて作成されるカスタムのもの、更に医師や義肢装具士によって医療用に作成される「足底板」といわれるものまで、様々ある。

まだ、ココで詳細を書けるほど、知識らしい知識などとても持ち合わせていないのだが、奥が深いようだ。

これから色々、勉強をしていく過程でブログの中でも取り上げていきたいと思うが、アスレチックシューズ=エクイップメントを支える上でも、身体機能を支える上でも重要なアイテムの一つですごく興味が持てる。

ズームバングを取り扱い始めた時もそうだが、「エクイップメントマネージャーだったら〜」という観点から用具、防具として選手に役立つものであるかという見方がある。

ズームバングであれば、それを使用ことによって予防ができる怪我のことであったり、どのような場面でそういう怪我が起こりやすいのかなど、トレーナーやドクターともお話をする中で、そのエクイップメントと付随した知識が肉付けされていく。

そのような過程を経て選手にも「必要なエクイップメント」として薦めることができるのだと、思う。

それがエクイップメントマネージャーの仕事の一つでもある。

これから「フットベット(インソール)」について学んでいくわけだが、エクイップメントマネージャーとしての目線からも、貪欲に知識を吸収していきたい。

そして、インプットした知識、情報をアスリートから、この場合は一般の人まで幅広く役立つものとしてアウトプットできるよう課題をクリアしていこうと思う。

まだまだ、色々、勉強、経験。

THERE IS NO FINISH LINE !  by A.E.M.A

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2008年04月12日

Saturday TomoBiz Article Vol.135 (Spring)

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Champions aren't made in the gyms. Champions are made from something they have deep inside them -- a desire, a dream, a vision.
--Muhammad Ali

春はやっぱりスポーツの開始の時期ってイメージがありますね。
高校野球の甲子園大会があり、プロ野球のシーズンが始まる。

アメリカは年中、いろいろなスポーツ(プロ・アマ)で常に盛り上がっているけど、それでもやっぱり春はスポーツの季節のイメージがあります。

その大きな要因はMLBのシーズンがスタートするのもありますが、大学バスケットボールのナショナルチャンピョンシップが行われるのがその中心的存在です。

今年も男子・女子とも大変盛り上がった。
特に男子の決勝はすごかった。

圧倒的に不利とされていたカンザス大。残り時間数秒でラストプレー。3ポイントしかない場面で、体勢をくずしながらも決める。
オーバータイムに入りカンザスはその勢いで試合を勝利し、チャンピョンに。

スポーツは本当に何が起こるかわかりません。
ファンも選手もとても感情的になるものです。

何度も話していますが、スポーツという商品は他商品と比べて、上記のような非常にユニーク特質をもっているんです。

例:コーラはいつも同じ品質で同じ味を提供します。コーラを買うときに感情的にはなりませんよね。

つまり、スポーツという商品の促進には独特のマーケティング戦略が必要となるのです。(スポーツマーケティング)

ps. 我らがルイビル大の男子バスケはベスト8、女子バスケはベスト16と今年もとても頑張ってくれました。
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2008年04月07日

「安全」への取り組み・・・も色々

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紹介しようと思い書きそびれていた話題をひとつ。
まずはこちらの映像をご覧下さい。

Discovery Channel News

2年前のAEMAコンベンションリポートでは、アメリカンフットボールにおける脳震とう対策の取り組みとして防具メーカーリデルがヘルメットにチップを内蔵したSRSというシステムを開発しているということを紹介した。

今回VTRに出てきたHITS(Head Impact Telemetry System)はそのバージョンアップといったところだろうか。ミネソタ大学など一部でまだ試験的に採用されているようだが、価格も含め、その良し悪しは別として、取り組み自体には興味深い点がある。

それは、このような安全への取り組方が、現在は選手リクルートにおける一つの学校のアピールポイントになっているということ。

エクイップメントマネージャーもそのインタビューのなかで話していたが、選手の親御さんにとっても脳震とうなどを含めた安全対策が進んでいる学校へ子供を進学させ、プレーをさせるほうがより安心だということだ。

ここまでの取り組みとは行かないが、日本でも、安全へのガイドラインをしっかり打ち立てているチームもある。

例えば、昨年の医科学研究会に出席した時に聞いたのが関西学院大学の取り組み。
熱中症対策などへの対策などはもちろん、防具の面では頭部外傷事例の分析からヘルメットの軽量化を図る為、通常のフェイスマスクよりも軽いクララライトのフェイスマスクの使用を推奨したり、脳震とうへの的確なマネージメントの取り組みの一つとしてコグスポーツのシステムを取り入れている。(ブログ参照:2007年2月22日)

最近、こういう情報も含めて、スポーツの現場における「安全」について考えをめぐらせたり、トレーナーの方々とも、エクイップメントのメンテナンスの重要性などについてお話をする機会があるのだが、色々な方法や取り組みがある中で、やはり一番、大切なのはまず「意識」ありきだと。「個人単位」「チーム単位」「学校単位」。。。どれだけ、用具の進化も含めて、素晴らしいシステムがあっても、「用具」であり「防具」でもあるという意識、特別な道具がなくてもできる「メンテナンス」の意識が欠けていたのでは、先に紹介した「HITS」を搭載したヘルメットも役には立たないだろう。

先週末、立ち寄ったアメリカンフットボールのプロショップでは、ちょうど学生がショルダーパッドのリベット交換をしにきていた。

「やっぱり、防具にも意識をもたなくちゃねえ。」

ショップのスタッフの方がおっしゃっていた言葉。

ヘルメットのネジの緩み、サビの点検、パッドのエアの点検、ショルダーパッドのベルトやフックの点検等々。

「激しく」だけれども「安全に」

矛盾するようだが、大切なことだと思う。

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2008年04月05日

Saturday TomoBiz Article Vol.134 (season opener)

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Whoever wants to know the heart and mind of America had better learn baseball, the rules and realities of the game.
-- Jacques Barzun

MLBも日本のプロ野球も開幕しましたね。
今年はどんなシーズンになるのでしょうか?
たくさんの名プレー・名勝負でファンを楽しませてほしいと願っています。

さて、先日こちらの大学(ルイビル大学)のスポーツマーケティングの授業(学部生)の一部で講師として少し話す機会があったのですが、その話の一部でメジャーの今回の日本での開幕戦シリーズについて学生とディスカッションしました。

個人的な考えですが、ずっと何故日本の野球界はこんなことを許すのだろうかと疑問をもっています。

理由は簡単で、野球シーズンの開幕というファンの注目を集めないといけないという大事な時期を、MLBに「どうぞ」ってあげているみたいに感じるから。

ファンのMLBへの感心は日本のでの開幕戦で一気に膨らむことになります。まして、パリーグに至っては今回も前回のときもすでに開幕しており、当然開幕週でありながら、ファンはMLBに注目することになります。

日本のプロ野球にとってMLBの日本開幕シリーズはビジネス的観点から考えれば良いものではありません。


今回、アメリカの学生とのディスカッションで新しい発見が。
MLBの海外での開幕戦、アメリカの野球ファンは好ましくないと思っている事。

話をした30人の学生はスポーツを学ぶ学生で、ほとんどが野球ファン。彼ら曰く、
「MLBは自国の野球ファンを無視している。」
「野球はアメリカ人にとって国民的娯楽スポーツであるのに、そのシーズンの開幕という大事なイベントを海外ですることが信じられない。」

彼らに話したのは、MLBの国際マーケット戦略の一環、そして今回の開幕戦実施から得る収入を考えると、MLBにとっては良いイベントであるという事実。

しかし、もしこれらの学生の声がアメリカの野球ファンの声を代弁しているのではあれば話は別。MLBは当然自国のファンをもっとも大事にするべきで、国際マーケットの戦略を考え直す必要がある。

つまり、MLBの日本での開幕戦シリーズはMLBにとっても、日本のプロ野球にとってもよいイベントではないという事になる。

一見、注目をたくさん集めたイベントと評価しがちですが、中・長期的に見れば、ビジネス戦略として双方にってネガティブな結果になる可能性が高い。

もしアメリカでのファンの声がMLBまで届けば、今後海外での開幕戦シリーズはなくなる方向で進んでいく事になるでしょう。
posted by tokuyama at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Tokuyama | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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