タイトルを見て。。。これなんの話なん?
もし貴方がスポーツビジネスにはエンターテイメントが不可欠と考えるのならば、出来れば最後までじっくりと読んで。僕のブログだけはお題がえらく多岐に渡ると思われ。
スポーツイベントを仕切る立場の人にはエンターテイメントのエッセンスは必要不可欠な隠し味。
このブログでの僕の役割はエンターテイメント部門!ガンボスープのようなごった煮状態でエンタの神様とチャントするようなシチュエーションの戯言ばかりをつらつらと書き綴ろうか。僕の日常で起きる出来事、見たもの、聞いたもの。僕の感性がビビッと来たものから仕事につながるキーを探り出して行きたい。これからしばしのおつきあいを。オタクですから。どうでもいいマニアックな話もちらほらと。散文乱文はいつもの事。要するに慣れて下さい。
それでは早速第一回目。

先週の金曜日の夜、目黒のブルースアレイでJay&Silkyのライブを観て思った事。
”様式美とインプロビゼーション”
対局にあるような2つの要素が会場の”ライブ”感をより際立せる。今日はそんなお話。
目黒ブルースアレイはお気に入りのライブハウス。ワシントンDCにある名門ジャズクラブからその名前を譲り受けたこの場所は90年頃、バブル末期にオープンしたと記憶している。オープニングにはマイルス・デイビスを招聘し、4万円という高額なチケットながら完売。翌年に死去した故人にとって最後の単独来日となったライブで日本のジャズファンには伝説となった”ハコ”でもある。90年代末期、一時低迷した感もあったが現在は、都内でも最も充実したブッキングを誇るライブハウスの1つとして評判の店。僕も東京に滞在するときには足繁く通う”ええ音の館”。
Jay&Silkyは今や伝説と化した浪速が生んだR&Bバンド”ヒューマンソウル”のメインボーカルだった2人が組んだニューグループだ。僕は高校生の時にフュージョンバンド”浪速エキスプレス”のファンでその後、そのベースの清水興とドラムスの東原力哉が組んだ新しいソウルグループがあるって噂に飛びついて六本木のピットインで見たのがヒューマンソウル。そのライブで初めてこの2人のボーカルに衝撃を受けて以来、応援し続けている。ヒューマンソウルの後、JAYEは日本ゴスペル界を引っ張る存在となり、数多くのゴスペルアルバムを発表(ジェイズマスクワイア)。又、Silkyと共に元バブルガムブラザーズのコーンさんとReal Bloodとして活躍。子供番組”ポンキッキーズ”やミュージカルに出演したりと活躍の幅を広げている。
そんな”お気に”の場所で”贔屓”のミュージシャンが新作発表ライブを行う。いかなくちゃでしょ。仕事もそこそこに、目黒に直行しましたよ。会場に入って席に案内されるとビールとソーセージ、ブルスケッタを注文してようやく一息。2杯目のビールを飲み干したところでライブがスタート。ライブレビューを書くつもりではないのだけれども、一応、ここ見てくれる人にもソウル・マニアいるかもしれないので軽く教えちゃうと(興味ない人飛ばしてね。)オープニングはレイクサイドの”outrages" から若きベビーフェイスが在籍したレッドホットの”ecstasy”。でスタートっした恐ろしくマニアックなオープニング!って、それだけでマニアの人、伝わるでしょ。あとは日本人離れしたまさに”極上のソウルショー”でおなか一杯! 素晴らしいステージでありました。
ここでソウルショーの定義。ソウルショーってなに?広辞苑にも載っていないので僕流に解説させてもらうと”米国黒人大衆芸能として発達したソウルミュージックのライブにおいてとてもベタな演出を繰り返すお約束と化した黒人の芸能ショー”って感じ?。
例題を1つ。
ジェームス・ブラウンのマントショーはご存知だろうか?・・

ステージのラストでJBが、唄い叫び疲れて演奏中にステージに倒れこむ。するとMCがステージ脇から駆け込んでJBにマントを掛け、JBを起き上がらせるとノックアウトされたボクサーの如く、なだめられるようにステージの端へ引き上げるのだが、ステージ脇まで来るとJBがMCとマントを振り払い、ステージ上のマイクに駆け込んで再度、歌いだすという奴。観客はやんやの喝采。場内大盛り上がり。
要するに予定調和。ベタな世界。吉本新喜劇にも通じるこの手法の演出がソウルショーにはとっても重要なエッセンス。はたまた、スタンダップコーラスグループのショーでは、スローバラードの演奏時に客席に降りて好みのおねーちゃんの前でバラを片手に熱唱したりする。お客さんはそれがお決まりと思っていても反応しちゃう。わかっていてもやめられない。これが様式美演出の極意。
歌舞伎の決めなんかもこれに準ずるかな。”いよーっ●×屋っ”。こんな様式美演出はステージではとっても重要な要素だったりする。
ソウルショーにはもう一つ特徴づける重要な要素がある。
ソウルショーが独特の魅力を輝き放つのはインプロビゼーションの要素がそのステージ全体にちりばめられているからにほかならない。
そもそもブラックミュージックは即興性のとても高い音楽だ。
説教牧師が読み書きの出来ない貧民層に独自の節回しに載せて聖書を詠みくだき、聴衆がその牧師の声にレスポンスしたスタイルがゴスペルという音楽を作り出した。嘆きの歌、ブルースはギター片手のぼやき漫才。今や巨大なジャンルとして成長した一番新しいブラックミュージックのジャンル”ヒップホップ”も出始めはDJのフリースタイルラッピンが主流だった。
インプロビゼーションとは即興とかアドリブとか、そんな意味。
楽器で言えばソロであったり、シンガーであればフェイクであったり。お客さんの興奮はミュージシャン達に伝染し、より激しいインプロビゼーションが生まれる。それが又、聴衆を煽る。会場全体に集団覚醒にも似た雰囲気が満ちてきた時、とんでもない”音楽の神さん”が堕ちて来る事がある。ここらへんはゴスペルの雰囲気、教会状態ですな。ソウル/ジャズファンク系のライブではこんな状態になることが非常に多い。
今回のJaye&Silkyのライブはまさに様式美とインプロビゼーションが入り交じった極上のソウルショーで、会場にいた全ての人たちに”病みつき”感を与えるに充分のパフォーマンスだったね。
スポーツエンターテイメントの現場に置き換えてみると。
会場のファンの力強い声援で、チームは力以上のパフォーマンスを発揮する事あるでしょ。それは客席がミュージシャンのインプロビゼーションを引き出す雰囲気ととても類似している。観衆が”あり得ない”ファインプレーや好プレーを引き出してしまう”お客さんに後押しされて打ちました!”ってヒーローインタビューに答える選手の言葉には偽りは無し。グッドプレーはさらに観衆を高揚させて、スタジアムは興奮のるつぼと化す。お客さん”病みつき”感をお土産に”又応援に来ようね”と会場を後にする。
スポーツゲームでのエンターテイメント演出はそういう雰囲気を演出するために必要なファクター。
スポーツ会場でのエンターテイメントというとファン参加型のゲームをしたり、会場でハーフタイムショーなどで観衆を楽しませることを思い浮かべる。確かに必要なお約束だけどそれ以上に重要な事がある。
一瞬たりともお客さんに退屈感を与えず、隙を与えず。
時間が過ぎる感覚を忘却させる為に様々な工夫を凝らしてみる事が大切だ。さりげないジングルの挿入。控えめながら絶妙のタイミングではいるDJトーク。場繋ぎでスムースに耳に入ってくるBGM。演出が観衆の心にさりげなく心地よく入っていく。そしてゲーム終盤に向けて観客の気分の高揚をスムースに演出するのが僕たち現場サイドの人間の腕の見せ所となる。そんな事考えながら、分刻みのゲームスクリプト(台本)を作りの試行錯誤を繰り返している。
Jaye&Silky。ライブを見てこんな事考えてるの僕だけやろなー。
皆さんも機会があれば是非一度ライブに足を運んで見ては。よろしいでっせ。
ではなんのこっちゃよーわからんけど又、次回。
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トラックバック有難うございます。
ライブ行かれたのですか……羨ましい。
それよりもよく僕のブログを見つけたな、と感心しきりです。
エンターテイメントについての大変興味深い話をあのような駄文に貼って頂けるとは……。
重ね重ねお礼申し上げます。本当に有難うございました。
それと内容の薄い文でのお目汚し、大変失礼致しました。
何はともあれ、ライブはえげつなかったですよ。12月に大阪のブルーノートで一夜限りのヒューマンソウル復活だそうですよ。Check It Out!
……ヒューマンソウル復活ですか!
しかし大阪……関東に居を構えるAzumaには辛い話です。
でもヒューマンソウルって言ったら、やっぱり大阪ですよね!いやあ、いい話を聞いた。
ありがとうございます。